今日の苦味も隠し味

「今朝ウグイスが鳴いててさあ」

そんな爛漫な唄い出しが

大将との初対面の会話だった

そんなゆるさのある大将は

森の向こうを見ているような人で

その中の一本の木の枝が

折れていたって気にしない

余裕を感じさせる人だった

そんな大将の昔話で

同僚と酔いつぶれて

シャッターのしまった駅前で野宿した

ニガイ思い出を聞いた

そんなくすりと笑ってしまう苦味も

くぐり抜けてきただろう修羅場の苦味も

人となりに隠れてる気がした

今日の苦味は私たちの隠し味だ

いつか深みに変わるんだ

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